Course 特殊編

例え話で音楽を理解し自在に音を操るギター初心者講座【特殊編(3)】 -演奏解説-

こんにちは。

今回から特殊奏法を用いて実際に弾いていきましょう。

特殊奏法はチューニングの種類によって奏法の型も変わってきます。

今回は前回紹介したOpen.Dの派生系"ダドガドチューニング"で奏法を解説していきます。

さて、まずチューニングを合わせましょう。

Open.D"DADF#AD"でしたね。

ダドガドはその名の通り"DADGAD"になります。

DADGAD Tuning

1.D

2.A

3.G

4.D

5.A

6.D

Open.Dの3弦が半音上がった形ですね。

こちらも開放弦がkey.Dのスケール音になる事は変わりません。

参考 ダドガドは特殊奏法御用達のチューニングです。

曲のkeyと合わせることで開放弦がスケール音として使える事がメリットでしたね。

そのメリットを感じながらいくつかの例を弾いて行きましょう。

練習曲を作りましたので、こちらを題材に進めてさせてください。

動画ではCapo.2で弾いております。

Ex.1 アルペジオ

【動画・0:03~】

こちらは特殊奏法でも何でもない普通のアルペジオですね。

"指弾き"で挑戦しましょう。

開放弦がスケール音である事を活かし、

高フレットと開放弦を組み合わせた音程に変化のあるフレーズになります。

このように開放弦を含む事で音の跳びを簡単に表現することが出来ます。

Ex.2 両手タッピング

【動画・0:43~】

特殊奏法で使用頻度の高い両手タッピングです。

基本的に以下のように役割を分けるパターンが多いです。

(左手) ハンマリングで低音弦側のコード進行

(右手) タッピングで高音弦側のメロディ・リード

タッピングは"ハンマリング1音+プリング1音"で一連の動作で2音稼げるお得な手法です。

基本的なタッピング方法はこちらの動画が分かりやすいので参照ください。

参考動画の瀧澤克成先生はギターの奏法に関連する動画は網羅していると言っても過言ではないです。

アニリン
何かギターで困った際は瀧澤先生の動画を探してみよう!!

また、DADGADでは右手の指を2本使ったタッピングでハモリを奏でる事も可能です。

フレットで確認してみましょう。

1.2弦・2.4弦の組み合わせで5度のハモリを作ることが出来ます。

タッピングはハンマリング後のプリングは上/下方向どちらに弾くかは好みで構いません。

個人的には少ない動作でプリングが可能な上方向をお勧めします。

下方向へのプリングは手首の根本から動かす必要があります。

そのため、テンポの速い曲には不向きと言えます。

Ex.3 パワーコード

【動画・0:47~】

ダドガドでのパワーコードを含んだフレーズになります。

(左手) ハンマリングで低音弦側のパワーコード

(右手) タッピングで高音弦側のメロディ・リード

パワーコード部分を押さえるときは左手を逆手にして上から押さえる形になります。

右手でピッキングはせずに、ハンマリングで音を出します。

4.5.6弦のフレットを確認してみて下さい。

パワーコード構成音(根音+完全5度音)が同フレットに並んでいます。

とても便利ですよね。これもメリットの一つと言えます。

Ex.4 タッピングハーモニクス

【動画・1:37~】

特殊奏法で頻繁に使われるテクニックです。

フレットの上を叩いて倍音を含んだ音を出します。

"ハーモニクス音"と叩いた"打撃音"が合わさって良いアクセントになります。

叩くときは"人差し指"か"中指"を用いて、フレットの真上から叩くようにしましょう。

大きく振りかぶる必要はありません。

その代わりにフレット真上から"正確な位置"を叩く事を意識してください。

正しい位置を叩くことが出来れば、

指の振りかぶり程度の弱い力でもハーモニクスを鳴らす事が出来ます。

その感覚が分かる位置を自分で見つけてみて下さい。

参考  ハーモニクスが可能なフレットは主に5.7.12になります。

-----まとめ-----

例を4つ挙げて奏法の紹介をしてきましたが、いかがでしょうか?

慣れてないと戸惑うような新鮮なテクニックばかりだったかと思います。

変則チューニングを用いた奏法はアイデア次第で無限大です。

それほどに可能性を秘めているのが特殊奏法です。

まずはこの4パターンのフレーズを反復練習して身に付けて頂きたいです。

課題曲を一曲通して弾けるようになりますので挑戦してみて下さい。

この奏法は自分で弾いていてとても楽しく気持ちいいものです。

この喜びを皆様にも是非共感して頂きたいと思います。

それでは、今回の講座は以上になります。

ありがとうございました。

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