こんにちは。
今回のタイトル少し難しそうな感じしますね。
『解析なんて興味ないよ...』
『何の役に立つんだよ...』
と感じられてる方もいると思います。
どうかここでページを閉じずにお付き合い頂けたら嬉しいです。
さて、フレーズ解析をする目的それは...
"プロのフレーズを盗んで自分のものにする為"です。


その中でも好きな曲のコピーって誰もがする練習だと思います。
曲のコピーという練習の効果を最大限に引き出すのがフレーズの解析なのです。
曲のコピーをするときってバンドスコアを購入して練習するのが殆どだと思います。
そうすればその曲は弾けるようになりますし運指のトレーニングにもなります。
しかし、それだけでは曲のフレーズは自分のものとして落とし込まれないのです。
コピーしたフレーズが他keyやコード進行になったとき自分で対応できますか?
自分で作曲するときにそのフレーズを使う事が出来ますか?
これらの事が出来て初めてコピーという練習が有意義なものになります。
その為の作業がフレーズ解析なのです。
さて、前置きが長くなってしまいましたが"Aniline流フレーズ解析方法"を説明します。
まず解析と難しい事を書きましたが、知りたい事は1つだけです。
”対象のフレーズが何の理論から作られているか?"です。
もっと具体的に言うと次の事を知る必要があります。
スケールを基に作られたか?
コードを基に作られたか?
上記2つのどちらのパターンであるかを知るという事です。
言い換えれば、"フレーズがコードの進行感を持っているか否か"です。
これさえ分かってしまえば、曲に合わせて自分で再利用することが出来る様になります。
言葉では少しパッとしないと思うので、例題を見ながら理解して行きましょう。
Ex.1 フレーズ.1 (Key.D)

このフレーズを解析していきましょう。
パッと聴くとリードギターぽいフレーズですね。
スケールを基に作られたかなーっと感じるかも知れません。
念の為コード音をフレットで確認しましょう。

コード構成音から取り出してフレーズを作っていることが分かりますね。
これはコードを基に作られたパターンです。
Ex.2 フレーズ.2 (Key.E♭)

こちらはコード進行に依らず同じフレーズを繰り返していますね。
もちろんスケールを基に作られたパターンです。
ポイント
繰り返しを行うフレーズの殆どはスケールを基に作られている。
Ex.3 フレーズ.3 (Key.Em)

では、このフレーズはどうでしょうか?
低音弦は動いていますが、高音弦は固定されていますね。
このパターンは複合系と言えます。
低音側がコードを基に作られており、高音側はスケールを基に作っています。
ポイント
コードと共に動く音か動かない音かを見極める。

このようにフレーズを解析して何を基に作られているかを理解しましょう。
それが分かると自分のフレーズとして落とし込み次に繋げることができます。
では、次にEx.3のkey/コードを変更したものを実際に作ってみましょう。
Ex.3-1 フレーズ.3-1 (Key.B)

高音側は1.2弦を開放弦で固定し、低音側はパワーコードで進行させたパターンです。
1.2弦を開放弦にしたことで低音側で運指の自由が効かせられますね。
このように解析ができるとkeyやコードが変わってもそれに合わせて使うことができます。

フレーズを解析するには少し慣れが必要だと思います。
最初は上手く出来ずとも、続けていくと聴いただけでパターンが分かるようになります。
練習段階では無理はせず、コードやkeyの情報が全部揃っている曲で挑戦してみてください。
では、今回の講座は以上になります。
ありがとうございました。
NEXT
-
-
例え話で音楽を理解し自在に音を操るギター初心者講座【実践編(11)】 -CAGEDシステム-
【実践編】-講座(11)- CAGEDシステムについての講座です。CAGEDを用いてフレット構造の理解に役立てましょう。
TOP
-
-
例え話で音楽を理解し自在に音を操るギター初心者講座【実践編】
例え話で音楽を理解し自在に音を操るギター初心者講座【実践編】まとめページです。(全11講座)