こんにちは。
今回で実践編の講座は終了になります。
実践編全体を通してスケールやコードを自在に操る感覚や、
作曲・アレンジの手段が少しでも分かって頂けていたら嬉しい限りです。
さて、今回はCAGEDシステムというものを紹介していきます。
どのようなものかと言うと、ずばりフレット上でどこでも弾ける6本弦コードです。
散々やってきた3本弦コードの6弦拡張版とも言えます。


”6弦全て押さえようとすると運指が難しくなったり....”
”コードフォームによっては押さえられなかったり...”
実践で効力を発揮できる場面が限られてしまいます。
しかし、フレットの構造理解や音名把握には有効な手法なので是非覚えておきましょう。
ここで3本弦コードの復習です。
3本弦コードのコードフォームは何種類ありましたか?
答えは、"3種類"ですね。
例えば1.2.3弦を使ったCコードでも3通りの押さえ方ができるという事でした。
同様に6本弦を使った同じCコードでも複数の押さえ方が出来ます。
ポイント
6本弦コードフォームの総称 = "CAGEDシステム"
それでは、そのコードフォームについて説明します。
実は名称そのものがコードフォームを表しています。
つまり、C・A・G・E・ Dの5つのフォームがあるということです。

参考Fret数は気にせずコードフォームを覚えて下さい。


Aコード・Eコードのセーハ部分が共に0フレットになりますよね。
違和感を感じると思いますが、コードのフォームとしては変わりません。
さて、CAGEDシステムは例えばCコードであれば5つのフォームでCコードが作れますよね。
実際にフレットで確認していきましょう。

それぞれのフォームでの各音名を見てください。
全てCコードの構成音(C・E・G)で出来ていますね。
つまり、全てCコードである事が分かります。
さらに、コードフォームの出る順番がCAGEDシステムの名称の順番と同じですね。
"C→A→G→E→D"の順でコードフォームが作れると言う事です。
ちなみに、Dフォームの次はまたCフォームに戻ります。
つまり、フレットが続く限りコードフォームを作り続けられるという事です。
では、他の例を見てみましょう。
Gコードではどうでしょう?
Gコードの最初のコードフォームは当然Gフォームですよね。
つまり、G→E→D(→C→A)という風にコードフォームが作られていきます。

どうでしょうか?
起点のフォームが変わるだけで後はCコードと同様ですね。
同じように他のコードでも確認してみてください。
さて、理論的には凄く便利そうですが、G・Dフォームは運指が難しく扱いづらいですね。
このCAGEDシステムは理論を理解して知識として持っていれば良いと思います。
実践ではまず3本弦コードが自在に弾けるようになることをお勧めします。
まずは3本弦コードを自由自在に弾けるよう日々の練習を頑張っていきましょう。
---後書き---
皆様長らくの講座お疲れ様でした。
本講座にて実践編が終了となります。
またギター初心者講座の基本となる部分もこの実践編で終了となります。
出来る限りシンプルに分かりやすく、
そして何より挫折や立ち止まってしまう事の無いような講座を目指しました。
講座との相性や講座への理解は一人ひとり違ったと思いますが、
一人でも多くの方に"この講座を見て良かった"と感じて頂けていたら嬉しい限りです。
気付けば全編合わせて約30講座にもなってしまいました。
決して少なくはないボリュームを最初から最後までお付き合い頂けた方は本当に感謝です。
内容としては決して濃くはなく基本的な内容にはなりましたが、
本当に大切で必要不可欠な内容を織り込んだつもりです。
この講座を受けた事で音楽理論の基盤を築いた事は約束いたします。
実は、私もこれ以上の知識があるかと問われるとそうではありません。
専門的な知識なんてものは殆どありません。
ですが、この講座を通して学んだ知識だけでも、
私程度には自由に曲を作ったり、アレンジをしたり音楽を楽しめるようになります。
当然、これだけの内容のものを身に付けるには長い時間と努力が必要にはなります。
しかし、それだけの価値はあると断言できます。
音楽の見え方が変わります。そして、あなたの人生をも変えてくれるかもしれません。
決して諦める事なく粘り強く頑張って頂きたいです。
さて、ここから先の講座は主に番外編と言う形で続けられたらと思います。
少し変わった演奏方法や曲の紹介、お役立ち情報など随時発信できたらと思います。
もしご興味をお持ち頂けた方は是非そちらの方もご覧になって下さい。
長くなりましたが、今までお付き合い頂きありがとうございました。
また音楽世界のどこかでお会いしましょう。
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