こんにちは。
ここまでの実践編は1つ1つの内容が重く毎回理解して付いて行くのが大変だと思います。


さて、今回はスケールとコードのお薦めの使い方を説明していこうと思います。
ここまで、自由に作るコードや自在に移動するスケールなどのテクニックを学んできました。
『結局、何を使えばいいの?』
多くの知識を蓄えた事によるこの疑問って必ず浮かんでくるものですよね。
答えは...
『自分の使いたいものを自由に使って良い!』
になります。しかし、それではモヤモヤが残りますよね。
そこで、今回はスケールとコードを組み合わせた使い方を実践してみましょう。
さて、実際に弾く前にみなさんに知って置いて欲しいことがあります。
それはスケール各音の強さ・優位性についてです。
((※表現の仕方は怪しいですが...笑
スケール音はそのkeyの曲で使える音と説明したものの、
全てのスケール音が全く同じ機能を果たす訳ではありません。
コードとスケール音にも関係性があるのです。
コード進行の中で、コード構成音となるスケール音は最も曲に馴染みやすい音になります。
例えば、key.Cという川があったとします。
その川の流れをCコードとした時に、構成音(C・E・G)は流れる水そのものです。
川の水は流れに沿って純粋に流れていきますよね。
次に、構成音以外のスケール音を川を流れる葉っぱとしましょう。
概ね流れに沿って流れて行きますが少しクネっと揺れながら流れますよね。
コードとスケール各音との関係性はそのようなイメージを持ってください。

つまり、コード構成音となったスケール音は強い進行感を持つ音となる為、
最も扱いやすく馴染みやすいスケール音となります。
逆にコード構成音と異なるスケール音は曲には馴染むもののコードの進行感を伴わない為、
連続で使いすぎない方が無難でしょう。
例えば、次のような経験はありませんか...?
自分で作ったメロディが何故か音痴に感じる。
弾き語りでコード伴奏してるのに歌い辛い。
その原因はこのコード構成音とスケール音の関係によるものかも知れません。
では、どのように使い分ければ良いのでしょうか?
正直言うと正解と言うものは存在しないので、ここでは使い方の一例を紹介します。
スケール音の使い方
コード構成音を基にフレーズを考え、その各音の間をスケール音で埋める。
言葉では分かり難いので、一緒にやってみましょう。
例えば、key.C の曲で、コード進行C・G・Am・Fがあったとします。
この進行に合わせてフレーズを作ります。
まず、1.2.3弦コードで以下の進行をさせましょう。

ここまでは今までやった3本弦コードでの普通のコード進行ですね。
次に、各コード音の間にスケール音を入れます。
例えば以下のように入れてみましょう。

コードの進行感を残しつつメロディも併せ持つようなフレーズになりました。
さらに、コードの部分をアルペジオにして単音にしてみます。

こちらは単音のリードギターのようなフレーズになりましたね。
コード/スケール単体でフレーズを考えるとこのようなフレーズ感は出難いと思います。
自分のフレーズがどこかマンネリ化してきたと感じた時は是非取り入れてみてください。

コード構成音の置き方・スケールの繋ぎ方は自由ですが、上手く作れない方は、
まず各小節の頭にコードを置き、次のコードまでの繋ぎをスケール音で埋めてみてください。
感覚が掴めると思います。是非、挑戦してみてくださいね。
それでは、今回の講座は以上になります。
ありがとうございました。
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