こんにちは。
前回の講座で実際に特殊奏法を弾いてみてどうでしたか?
新鮮さや面白さを感じられたり、アコギという楽器の可能性を感じていたら嬉しいです。
さて今回は特殊奏法を用いたソロギター作曲の方法を解説していきます。
現代のギター界における"レギュラーチューニング"はまだまだ主流です。
変則チューニングを用いた曲はやはり少なく感じます。
その為、練習をする上でも自分で曲を作っていく事が求められていきます。
今回は基本となるパターンのフレーズの作成をしていきましょう。
作曲の手順と基になるのは理論編で説明したものになります。
受講されてない方はこちらからご覧になってください。
-特殊奏法のソロギター作曲手順-
step
1コード進行を考える。
step
2小節の1(3)拍目にコードトーンを入れる。
step
3コードに合わせてメロディ・リードを載せる。
理論編でやった作曲法と内容は変わりませんが、順番が少し入れ替わってます。
特殊奏法ではコード進行を先に入れていた方が、
メロディやリードの部分を弾きながら考え易いです。
それでは今回はOpen.Dチューニングでの作曲を実際にやってみましょう。
step
1コード進行を考える。
Open.Dチューニングで作曲するため、曲のkey.Dで考えましょう。
スケール:Dメジャースケール
ダイアトニックコード:D・Em・F#m・G・A・Bm・C#m(♭5)
以上を基に作曲を進めて行きましょう。
コード進行はダイアトニックコードを基に自由に考えて構いません。
今回は以下の基本的な進行で考えてみます。
コード進行 : D・A・Bm・G
step
2小節の1(3)拍目にコードトーンを入れる。
次にStep.1で考えたコードを4.5.6弦の低音側で進行させるフレーズを考えましょう。
コード音は小節1拍目に入れるようにするとリズムも取りやすく進行も分かりやすくなります。
慣れないうちはそのようにフレーズを作ってみると良いでしょう。
例えば以下のフレーズを作ったとしましょう。

特殊奏法では基本的に低音弦は左手ハンマリングで担当することが主流です。
フレーズを考えるときはそれを踏まえた上で運指も考えましょう。
これをフレット上の音名で確認してみます。

各コードの構成音によって作られている事が分かりますね。
特に変則チューニングではフレットの音名が分かりづらくなってしまいます。
面倒ですが1音1音確認して使ってあげた方が無難です。
step
3コードに合わせてメロディ・リードを載せる。
次にStep.2で作ったコード進行にメロディ・リードを載せていきましょう。
今回の特殊奏法では右手タッピングでのフレーズを考えていきます。
タッピングは"ハンマリング+プリングによる2音1セット"が基本なので、
それを踏まえて音を入れていきましょう。
まずはStep.2のTabで休符になっている部分を埋めるフレーズが最も基本になります。
この部分はコードは気にせず"スケール"を基にフレーズを作っていきましょう。
開放弦はスケール音になる為、気にするべきはハンマリングを行うフレットになります。
ここはアイデア次第で自由に作ってしまって構いません。
例えば以下のフレーズを考えます。

今回は右手2本の指を使いハモりを含んだフレーズにしました。
他のパターンも見てみてましょう。
コード進行部分をパワーコードに変更し、
左手ハンマリングでメロディの補佐を行ったパターンです。

例を挙げると無限に出来てしまいそうですよね。
ここから先はもうご自分の"アイデアの世界"に入っていきます。
左手ハンマリングを積極的に入れて音数を増やしたり...
ハーモニクスを入れてアクセントを付けたり...
ボディを叩いてパーカッションを入れたり...
自由に弾いて自分好みのものを作ってしまって構いません。
ここまでの内容がしっかり理解できていれば、
既存の曲のアレンジを変則チューニング・特殊奏法で行う事もできます。

是非挑戦してみて下さいね。
それでは、本日の講座は以上になります。
ありがとうございました。
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