こんにちは。
前回のダイアトニックコードの内容は理解できましたでしょうか。
曲の中で使えるコードの集まりでしたね。
さて、今回はその曲で使えるコードを、
どのように組み合わせて進行させていくかという内容になります。


前回の講義でkeyをサッカー部、スケールを部員、コードをポジションの括りと例えましたね。
今回もその例えを使って説明していきます。

では、みなさんサッカーをしましょう。
詳しくない方は少し分かり難いかもです。((ごめんなさい...
では、 まずkey.Cサッカー部を大きく3つの役割に分けます。
FW(攻め)・DF(守り)・MF(中盤)です。
小さな括りであるダイアトニックコードが上図から7つある事が分かりますね。
これを3つの役割に振り分けていきましょう。
FW : Gコード・Bmコード
MF : Cコード・Emコード・Amコード
DF : Fコード・Dmコード
では、サッカーで自軍がボールを持った時の動きを考えましょう。
MFがボールを持った場合...
- FWにパスを送る。
- DFに一度戻す。
色々な選択肢がある一番安定した状態ですね。
DFがボールを持った場合...
- MFにパスを送る。
- FWにロングボールを出す。
こちらも選択肢はありますが、自軍にボールがある分少し緊張感がある状態です。
FWがボールを持った場合...
- MFに一度戻す。
DFまで戻すのはあまり考えないですよね。点が決められるか緊迫感のある状態です。
以上をまとめると次のようになります。
FW (Gコード・Bmコード) ⇒ MF
MF (Cコード・Emコード・Amコード) ⇒ FW or DF
DF (Fコード・Dmコード) ⇒ FW or MF

サッカーにも色々な戦略がありますので、当然これ以外の流れもあります。
これらは使いやすい王道パターンとして覚えておいて下さい。
では、これらに音楽理論での名称を付けていきましょう。
MF (Cコード・Emコード・Amコード) ⇒ トニック : T
DF (Fコード・Dmコード) ⇒ サブドミナント : SD
FW (Gコード・Bmコード) ⇒ ドミナント : D
では次にこのポジションの振り分け方って他keyならどうなるのか気になりますね。
これは背番号を付けて振り分けてあげましょう。
例えば、key.Cで考えるならダイアトニックコードを以下のように番号付けします。

この番号によって、各ポジションの振り分けを行っていきます。
これはkeyが変わってしまっても同じです。
トニック : T = Ⅰ・Ⅲm・Ⅵm
サブドミナント : SD = Ⅱm・Ⅳ
ドミナント : D = Ⅴ・Ⅶm-5
では、同じようにkey.D・key.Eでも見てみましょう。

ダイアトニックコードさえ分かってしまえば、難しいことはないですね。
ダイアトニックコードが分からない方は以下の講座を復習してみて下さい。
さて、今回の講座でコードをどのように進行させれば良いかが分かりました。
しかし、いきなりこの状態で作曲するのはまだ難しいかと思います。
そこでお薦めしたいのが、既存の曲のコード進行を真似ると言うことです。


keyが同じ曲なら使えるコードもある程度絞られるからです。
またコード進行が同じでも全然違う曲に聴こえるのが普通です。
((真似しちゃいけないのはメロディの方ですね。))
なので、慣れるまでは既存の曲のコード進行をお借りして曲作りに励むのがお薦めです。
但し、その場合でも使われているコードの役割が何なのか考えながら使いましょう。
そうすると実践で使える理論として身についていきます。頑張っていきましょう。
それでは、今回の講座は以上になります。ありがとうございました。
NEXT
-
-
例え話で音楽を理解し自在に音を操るギター初心者講座【理論編(6)】-ソロギター作曲-
【理論篇】-講座(6)- ソロギターの作曲方法についてです。既存の楽曲をソロギター化する方法を説明します。
TOP
-
-
例え話で音楽を理解し自在に音を操るギター初心者講座【理論編】
例え話で音楽を理解し自在に音を操るギター初心者講座【理論編】まとめページです。(全8講座)